予想より10日も早く梅雨入りしましたが、強烈な晴れ男さんのおかげで今年の
キャンプツアーも上々の天候のなか開催です。
カヤックの究極の楽しみ方と言われるビーチキャンプ。
それぞれテントやシュラフ、着替えなど最小限のアイテムをパッキングします。
普段より重量が増し、喫水が下がるものの風もなく漕げるメンバーが集まったせいか
佐島まで1時間5分で到達。
一旦上陸して名物、佐島の蛸を調達します。
久々に蛸飯です。小和田湾を横断し、長井にてランチと買い出し。
毎年、新鮮な魚介を長井水産で用意します。
カヤックは荷物でパンパンですが、バドリングは順調に荒崎のドンドン引きに侵入します。
昨年はここで蛸を見つけましたね。
ベースキャンプのビーチには午後の早い時間に到着。
毎年恒例になってきました、泡で到着乾杯です!
全員で設営準備を済ませたら今年は油壺の潮観壮で温泉です。
さっぱりした後は暮れ行く海を眺めなから焚き火と料理の時間です。
キャンプツアーのメインイベントですね。
初参加のシェフが腕によりをかけてカツオの叩きカルパッチョ、
蛤と海老のブイヤベースを美味しく作ってくれます。
一方のキャンプ慣れしたベテラン組はシンブルにサザエ、トコブシ、
魚の開きonザ・焚き火で楽しみます。
たまたま合わさった蛸飯とブイヤベースのリゾットの美味しさは特筆でした。
焚き火を囲みお酒と語らい。静かで贅沢な時間は流れていきます。
翌朝、少し冷え込みましたが、早朝から焚き火でパンを焼き、珈琲を沸かします。
まったりとした柔らかい時間です。
撤収も手早く8時半には出艇します。急ぐ旅でもありません。
普段、じっくり観察できない荒崎の起伏にとんだ岩場を舐めるように漕ぎます。
水深30センチとカヤックが通れる幅があればほとんどの場所は入っていけます。
のんびり気分が一掃さるたのは岬を回り込んでからです。御約束のように9m前後の強風です。
強烈な向かい風と白波は5年前の初回キャンプツアーで10mの晩秋の風に震えながら帰還した
ことを思い出しました。あの時同様、慎重に安全ルートで漁港や風のブラインドを利用しながら
漕ぎます。少し治まったあたりで一気に湾を横断し佐島に逃げ込みます。
みなさん、漕ぎごたえがあったようで長者、葉山公園についてランチを済ませたあとはお昼寝で撃沈です。
簡単に楽々に帰してくれないのもロングツアーならでは。
最後は名島に寄って、またまた吹き上がってきた風の中を無事に帰還です。
佐島より先を通しで漕いだ方が二名、だんだん身体がカヤック総合力という
筋肉を付けていきますね。単に速いだけでも不足、チームワーク、全体配慮と天候の読み、
火おこし、ルートファインディング対応、地域の漁協との関係など。旅はたくさんのことを
教えてくれます。お疲れ様でした。
