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横浜縦断カヌーフェスティバル 参戦記

 先日のカヌーカヤックマラソンに参加の河原インストラクターから参戦記が届きました。エントラントならではの詳細な御報告をお伝えします!

スタート前に。
▲「ディンギーもカヤックも楽しくお教えします!」河原インストラクター  ▲出艇場所に集まった参加艇。検査を受けて合格証を艇に貼ります。
2007年10月28日 横浜縦断カヌーフェスティバル参戦記

出遅れてしまいました。同じこと書いちゃいましたが、オレにもいわせろ〜ということで・・・
 
台風一過の青空がひろがる中、インチキラクター1号&2号そろって横浜縦断カヌーフェスティバル、カヌーレースに参加してまいりました。スタート地点は、みなさまのデートスポットでおなじみの、横浜みなとみらい21地区ランドマークタワー前、日本丸すぐよこの海面です。ここから大岡川をさかのぼり、中村川、掘割川をぬけ、根岸横浜市民ヨットハーバー折り返しの14キロが、われらがシーカヤック、サーフスキー、その他レース艇のコースです。このほかにオープンデッキカヌー、ファルトボート(折りたたみ式カヌー)の7キロコースがあります。
参加艇数は全クラスで約130艇、そのなかでシーカヤックは35艇くらいでしょうか。年齢層は10代から上はなんと69歳まで、若い人よりもベテラン勢の楽しそうな顔が目に付きます。

 私の艇にはお守りと、話のきっかけ作りのために、バウデッキに30センチほどのハロゥインかぼちゃのオブジェをかざりました。「ハロウィンかぼちゃ号」と名付けましょう。スタート地点では、みんな緊張しているせいか、作戦を練っているせいか、だれもハロゥインかぼちゃで笑ってくれません。
「これはまじめなレースなんだ!」とそのときはじめて気がつきました。
スタート時間が近づいてきます。このレース、スタートが肝心だ。と人に聞いていました。なぜならば、130艇が並ぶスタートラインは約150メートル、ところが約300メートル進んだところにある橋桁の間隔は約40メートル、そこに我先にと130艇が飛び込むのです。スタート1分前、心臓の鼓動がわかります。無意識にヨットレースと同じようにカウントダウンをとります。まわりはスタートの合図をまっていますが、ジャストで艇速をつけて飛び出すためには、5秒前からこぎ始めなければいけません。
「いまだ、いけっ!」3本漕いで前のフネのあいだをするりと抜けて、ジャストスタート。半挺身リードで飛び出します。最高に気持ちの良い瞬間です。しかし、それは長続きしません。まわりから艇速に勝るサーフスキーやレーシングカヤックが近づいてきます。なんたって150メートルが40メートルになるのですから。かぶせてくるフネをよけなくてはなりません。そこで大きなあやまちに気がつきました。 わずかスタート10秒後のことです。
「ハロウィンかぼちゃ号には舵がない!」
 横から来るフネを避けるには、スゥイープストロークをいれて、反対側にブレーキをかけなくてはいけません。向きを少しでも変えようとすると、必ず半挺身遅れます。元の進路に戻そうとするだけで半挺身遅れます。近づいてくるフネがあるたびに、必然的に道を譲らなくてはならないのです。よく見ると他のシーカヤックにはほとんど舵がついています。来年は忘れずに付けましょう。
怒涛のごとく狭い橋桁へと近づきます。
「バコッ!」「バシッ!」「イテッ!」「ドスッ!」「バキッ!」泡立つ海面の上で、肉弾戦が繰り広げられます。フネ同士がこんがらがっています。ヨットレースと同じですが360度ターンはありません。

 無事に橋を通過した艇団は、垂直護岸に囲まれた川へと戦いの場を移します。だんだんレースも落ち着いてきました。声を掛け合っている2人艇のカップル、オープンデッキカヌー同士の競り合い、一人黙々と漕ぐおじさん・・・。
3キロほどで、大岡川から左に転舵し、中村川に入ります。するすると、インチキラクター2号は、先輩になんの遠慮もなく、先へ行ってしまいました。ふつうは、気を利かせて「いっしょに行きましょうよ」と声をかけるはずです。ひどい仕打ちです。だれのおかげでここにいるのでしょうか。しんじられません。
 次は右に転舵し掘割川にはいります。ここは昔、外洋の本牧沖を通らずに東京湾から元町方面に抜けるために掘られた運河で、直線が続き退屈します。川辺には釣り人が糸をたれのどかな雰囲気、のんびりムードの漕ぎになってしまいます。その時、前方に女性カヤッカーを発見、気持ちを入れ替えターボを効かせます。しばし、おしゃべりをしながら並走、けっしてナンパをしているわけではありません。お互いに健闘をたたえているだけです。ナンパをしているわけではありません。けっして・・・

 先頭グループが折り返してきます。黒光りするカーボンのハルや、波を切り裂く鋭いバウ、シェイプアップされた漕ぎ手・・・やはりここでもかぼちゃには目もくれません。ひたすら前を向いて突き進んでいきます。ハロウィンかぼちゃ号とはまったく次元の違うスピードでゴールに向かいます。
折り返し地点をすぎ、今来た道を引き返します。のどが渇いたので、ペットボトルの水を飲もうとパドルを休めます。すると、他のフネがすっと横を通り過ぎていきます。飲み終わりまたそのフネを抜き返します。
そして、また水をのむとそのフネは前に行きます。遊んでいるのではありません。水を飲むとどのくらいのロスがあるか、実験しているのです。約5挺身遅れることがわかりました。そのときです。抜いていったフネのパドラーの口元に、チューブ状の給水装置がそなえられていることを・・・F1ドライバーのアップの映像で見るような、最新秘密兵器です。ハロウィンかぼちゃ号は4回も水をのんでしまったので、約20挺身100メートルも遅れてしまった計算になります。恐るべき新兵器。ですが、もしかすると、自分だけが時代遅れなのかもしれません。

 インチキラクター2号の背中が遠くなってきました。天気が良いせいで、橋や岸にはたくさんのギャラリーがいます。こどもたちがハロウィンかぼちゃ号に手を振ってくれると、どうしても振り返したくなります。また1挺身遅れました。
 中村川を過ぎ、大岡川に戻って残りあと3キロ、遠くにランドマークタワーが見え隠れしています。せっかく来たので、周りを見てみると、川に面して郵便局があったり、飲み屋街の裏側が見れたり、クルーザー桟橋を持つバーがあったりなかなか、趣があります。おっと、レースをしていることを忘れていました。ゴールはあと少し、がんばらなくては。

みなとみらい
 ▲ゴール!よーし、来年も出るゾぉー!             ▲レース後のみなとみらいは普段の姿に戻っていました。

 根岸線の橋をくぐるとゴールはもうすぐです。汽車道の橋の端(これってだじゃれ?)にかかる2本のポールの間にゴーーーール!そこには、けだるそうにインチキラクター2号がプカプカ浮かんでおりました。
 何十年ぶりかの同時スタートのボートレース、おもしろいですね。堪能しました。結果はともかく来年もまた出場しようと思います。みんなでいくと面白いとおもいますよ。

チャンチャン!

Posted by KAWAHARA




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